3つの助産師に向いている人の特徴

助産師はやりがいのある仕事であると同時に、大変なことも多々あります。助産師に向いてている人の特徴は、主に次の3つです。

1つ目は、相手を思いやれる人です。出産という大きな出来事を体験する妊婦さんは、妊娠中・出産時・出産後と、常に不安を抱えています。妊婦さんの最も身近な存在である助産師は、彼女たちの不安をくみ取り、不安を和らげ、少しでも安心感を与える存在です。
細かなことも見逃さない注意深さや観察眼、相手の立場に立って感じたり考えたりできる思いやりがなければ、患者さんやご家族との信頼関係を築くのは難しいでしょう。

2つ目は、精神力です。出産は感動する瞬間であると同時に、母子ともに命の危険に直面することがあります。中には死産や流産などに遭遇することもあるでしょう。新しい命が手からこぼれ落ちるような経験は、助産師に深い悲しみをもたらします。しかし、誰よりもつらく悲しいのは、お母さんやご家族です。その悲しさに寄り添い、支えられる強さが求められます。
助産師は命に対して真摯に向き合い、どんなにつらいときでも愛情を持って周囲に優しく接することができる精神的な強さが求められる職業です。

3つ目は、体力です。赤ちゃんがいつ生まれるかは、私たちにはわかりません。早朝だろうと深夜だろうと関係なくお産が始まります。夜勤もありますし、オンコールで深夜に呼び出されることもあるでしょう。また、出産は妊婦さんにとって大変な負担がかかりますが、介助をする助産師の体力も大きく消耗します。特に出産が長時間に及ぶ場合は、勤務時間など関係なく緊張しながら見守り続ける必要があります。激務ですから、体力がなければ務まりません。